月組話が一段落ついたので、今日は2月まで帝国劇場で上演されていた某作品について書こうかなーと思っていたのですが。
昼間、フォーラムのことでふと思いだした話がありましたので、とりあえずそれを。


3月5日の日記には追記したのですが。
http://diarynote.jp/d/80646/20070305.html


たしか、植田さんが2回目に登場した時(麻子さんたち4人と一緒に舞台上に出たとき)の話だと思うのですが。



ミミについて。
そういえばもう一つ、大事な話をしていました。

曰く。
この作品は、「娘役を中心に作った」と。

「宝塚だと男役が何人も(の娘役?)に絡む作品って沢山あるんですが、あえて僕はその逆をやりたかった。だから、男役3人に惚れられる=芝居の中心にミミがいる物語を作りました


……え?そうだったの?

それはそれで、とてもいいことだと思います。
かなみちゃんには、それだけの力もある(はずだ)と思いますしね。


でも。
だったら、なんで「宝塚伝統の花売り娘」だったんですか…?

「宝塚伝統の」男役中心の物語を捨てて(←そこまで言ってなかったけど)、「娘役中心」の話にした、ということは。

その作品が、「今までの宝塚伝統の作品とは違う」あるいは、その登場人物が「ステレオタイプな宝塚キャラクターとは違う」ってことじゃないの?

なのに。


しつこいようですが、なぜ「宝塚伝統の花売り娘」なんですか…?


これまた何度も書いてすみません、ですが。
トップ娘役にエレノールをやらせるわけにはいかなかったのでしょうか…。

確かに、原作のエレノールはトップ娘役にはふさわしくないキャラクターですけど(笑)。そのままやらせろ、って話ではないんです。
設定を変えて、トップ娘役がやるにふさわしい性格をつけてあげればいいだけの話じゃないですか。違うのかなあ…。


だって。
エレノールは「主役の片割れ」ですよっ!?

昨日も書きましたけど、エレノールは「パリの人々」「塔建設推進派」の代表となりうるキャラクターなわけです。

アルマンドもギスターヴも出ていない場面では、中心になってひっぱるのは、当然エレノール!
しかも、これがまたたくさんあるんですよ。最初の15分でしょ。結成パーティでアルマンドを呼ぶまででしょ。そして、落成パーティーの前半まで。

逆に、ギスターヴが中心なのは、2度のパーティとミミとの場面くらい。場面数でも重要度でも、ギスターヴとエレノールはほとんど同格です。
そして、主役との絡みもジョルジュについで多いのがエレノール。主筋に絡まないジョルジュに比べれば、重要度は段違いです。


なんでこの役をかなみちゃんにしなかったんだろう…。

私はトップ至上主義ではないので、別に組長や専科さん、上級生などの「上手い人」が良い役を持って行くことに不満はないのですが。

エレノールは、ただの「美味しい役」「重要な役」ではなく、本当に「主役の片割れ」なんですもの…。



ホント何度も書いてますけど、新公のみちるちゃんのエレノールだったら、本役かなみちゃんで全然オッケーだったと思います。
あとは、「お父様そっくり…」って言ったあとに甘い雰囲気になる場面を作ってしまえば大丈夫。

で、ギスターヴはエレノールに憧れていることにする。

ジェラールはもっと、主役に対立する「敵役」として立てる。

ミミは、それこそ「アルマンドに憧れる可愛い町娘」にして、ギスターヴやジョルジュとの場面を無くして、あいちゃんがやるのが一番いいと思います。
街角で3人に出会う場面と、ホテルへ寸志を渡しに来る場面の二つくらいしか出番なくなっちゃうけど…
塔が出来た後にでも、影ながら見守るボーイのもりえちゃんと、ちょっと甘い雰囲気になって終了、くらいでいいのでは?


こんなパリ空が観たかったなあ、私は…。


それにしても。

植田さんの頭の中で、ジュリアン・ジャッケは本当に「いい人」なんでしょうか。
…考えれば考えるほど、ジュリアンもペテン師だったとしか思えない私は、腐ってますか…?

ああ、植田紳爾のお茶会があったら、絶対行くのに〜!




コメント

nophoto
みやみ
2007年3月10日16:49

みつきねこ様。
「エレノールをかなみちゃんで」というご意見、私も賛成です!!
この話、見た人はみんな「ヒロインはタキさん?」って思いますよね^^;だったら、かなみちゃんに配役して本当にヒロインにしてしまえば、すっきり見れたのに。
原作を改変するのだって、現に二番手のギスターブという役を創作していますしね。ギスターブは、世界一の塔を作る=パリ市民の夢と希望を具現する…という大きな役。嘘で固めたペテン師アルマンドに対する、”実”の存在ですよね。
それに比べればエレノールの設定を変えるくらい、それ程の問題とも思えません。

・・・とはいえ、このお話、実は嫌いじゃないんですよ^^;
アルマンドとミミが、互いに自分の恋心を相手に直接言わないまま、別れるのが好きなんです。
心ゆかしい・・・っていうのかな?
互いの気持ちを分かっていながら、どうにもならない事を言って相手を困らせたりしない。
それは相手の立場や意思を尊重した上での、大人の優しさだと思うんです。自分の心を殺して、相手の為になる事を選ぶのが愛の証って、美しい事だなぁ…と。お二人とも、切なく美しく演じていらっしゃいますしね。
そして、全ての想いを昇華させる、かなみちゃんの美しい歌声。悔しいけど、あのラストシーンは良くできているなーと思います。

・・・あの、血だらけで鉄骨を支えるという台詞さえなければ(-_-;)

みつきねこ
みつきねこ
2007年3月11日23:45

>アルマンドとミミが、互いに自分の恋心を相手に直接言わないまま、別れるのが好きなんです。

あ、それは同じです!私も、なんだかんだ書いてますけど、アルマンドとミミのこの関係は好きなんです。
ホンネを言うことのできない、別の世界の二人である、という設定自体は雰囲気があってとても良いなあと思うので。

>・・あの、血だらけで鉄骨を支えるという台詞さえなければ(-_-;)

ね。せめて、「(飛んできた資材が当たって)血を流しながらも現場を離れなかった」くらいにしておいてくれればよかったのに(@ @;

せっかくコメントいただいたのに、お返事が遅くなってしまってすみません!昨日仕事で久々に完徹しまして…ネットにつながずに倒れてました(汗)。