とりあえず、書きかけたモノは終わらせてしまいたい、ということで。
月組新人公演。さすがにちょっと記憶も薄れてきたので、これで最後にします。…一週間かかったな…。


パリ市民。
 流輝一斗&白華れみ(桐生園加&美鳳あや)
 沢希理寿&美夢ひまり(研ルイス&宝生ルミ)
 美翔かずき&彩橋みゆ(風雅湊&音姫すなお)
 彩星りおん&草風なな(榎登也&天野ほたる)
 瑞羽奏都&麻華りんか(光月るう&葉月さら)

スタイルで選んだのか?と思うほど、背高足長の男役さんたちばかりで見栄えがしましたねー。台詞の声も、学年の割にはすごく低い良い声の人が多くて、聞き応えありました。本公演はこの場面、男役5人とも声が高いんでね…(涙)。

逆に、娘役は本公演のこの場面は落ち着いた柔らかな声の人が多いので、新公は良くも悪くも「娘役」らしい、高くて細い声の人が多いのが目立って、場面全体がすごく若々しく見えました。

でも、経験の差が出たのが会話のテンポというか間の取り方。本公演とは比較にもなりませんねぇ…。これが出来ないと、次の正塚作品で苦労しそう…!!正塚作品の命は、「さりげない会話」ですからね(^ ^)。

学年の割に、本公演でも使われているメンバーたちだと思うので、もう少し「役者」であるという自覚を持って、自分たちの普段の会話の中でも、テンポとかをチェックしてみたら良いのではないでしょうか。

昔、某役者さん(宝塚とは無関係)が
「自分たちが『普段』からどんなテンポで会話しているのかがわかれば、『時代が○○だから少しのんびりめ(セカセカめ)でいこう』と思った時の『物差し』ができて役に入りやすい」と仰っていたので、ちょっと書いてみました(笑)。



パーティーの客
憧花ゆりの(滝川末子)
妃鳳こころ(花瀬みずか)
麻月れんか(有香潤)
鼓英夏(一色瑠加)
華央あみり(良基天音)

こちらも、「会話のやりとり」のぎこちなさが本公演との大きな違いになりましたが…。

一人一人、微妙に役作りを変えていたのが非常に面白かったです。

中でも特筆したいのはこころちゃんのカトリーヌ。
あり得ないほど麗しくて、ドレスが似合っていて、そしてコワくて、最高でした。
「主人に内緒で200株」も、本役のあーちゃんはコケティッシュで「可愛〜い」感じで、「こっそり」感も強くて好きなのですが。
こころちゃんは。「あの人には何も言わせやしませんわ」ってな感じの迫力がありましたね。

末子姐の「私は500株」に対して、あーちゃんは特に反応を見せてはいないと思うのですが。
すずなに対するこころちゃんは。
「なんですって!?あの人が500株なら私は600株(?)にしたいわ!!でも主人には内緒だし…ああ、どうしましょう/汗」
と逡巡しているうちにその話が終わってしまった、という印象でした。

すずなのチチエンヌも、美人で華やか。
いつもあの独特の声がひっかかるのですが、今回はそれもマッチしていて、とても良かったです。ホント巧いですね、この人は。

りこちゃんの司教さま。
本公演のひらさんは、あの「浮世離れ」した感じがなんとも言えず好きなのですが。
りこちゃんは、そこはかとなく色気があって、なんだかとってもステキでした。いうのまにか、こんなにちゃんと喋れるようになっていたんですねぇ…。これからの活躍がとても楽しみです。

ワイン王の鼓さんも、警察の華央さんも、それぞれ本役を見凝めつつ、自分のキャラクターを見極めつつ、自分の解釈で自分の役にしておられて、とても良かったです。お二人とも、この学年とは思えない良い声ですしねぇ。なんだか、月組はむしろ上級生に声の高い人が多いような気がしますね…(項垂れ)。
本公演は芝居もショーもいまひとつ出番の少ないお二人。芝居では、どの作品も必ず「一工夫」」があってとても面白い芝居をなさるので、これからに期待しています。



お針子
紫水梗華(城咲あい)
萌花ゆりあ(涼城まりな)
羽咲まな(憧花ゆりの)
夏月都(白華れみ)
蘭乃はな(夢咲ねね)

かわいいよぅ、かわいいよぅ、かわいいよおおおおお。
ショーで大活躍の蘭乃はなちゃん。声も口跡もこの学年とは思えません。
バウでも活躍しそうですよね。表情豊かでいかにも芝居が巧そうなので、かなり期待しちゃってます。がんばれー!



それにしても。

これ以外の人は一人もわかりませんでした。
パーティーの客も一応チェックしたのですが、さっぱり(涙)。

植田さん…やっぱりコレは、ちょっと問題なんじゃないでしょうか…?



プロローグは「芝居」ではないのでコメントしていませんが、影ソロを担当したのは麻華りんか嬢。さすがの美声でしたが、ちょっと音域が合わなかったのかな?なんだか出だしが自信なさげで、いままで色んなところで聴いていたソロが嘘みたいでした。
タキさんの偉大さを改めて知ったような気がします。

ロケットは、本公演で紳士・淑女に入っている上級生のみの少人数ロケット(本公演でロケットのメンバーは全員紳士&淑女だったみたい)。
人数が少ないので、ロケットの最初の少しずつメンバーが出てくるところをあいちゃんが一人でソロで踊ってました。
あいちゃんのダルマって、本当に金を取れるダルマですよね…(うっとり)。

以上!ああ疲れた。

とにかく。月組新公、良かったです!
メインキャストがみんな、とても丁寧に「キャッチボール」を意識してお芝居してくれて、観ていて気持が良かったです。これからも「月組」を愛し続けてくださいね!

生田さん、ご指導ありがとうございました。
デビューをお待ちしております♪

あいあい、マギー、すずな、みちる、こころ、えりおっと、しのちゃん。
今回で新公を卒業する86期の7人。みんな良い役だったし、力を存分に発揮してくださった。本当にありがとう。

新公ご卒業、おめでとうございます。

あいちゃんが挨拶で「これからも龍真咲率いるメンバーががんばってくれると思うので、新公もよろしくお願いします」みたいなことを言っていたのにはちょっとホロっときましたし、
まさおが挨拶の中で、何度も86期への感謝の言葉を繰り返し述べていたのもじぃんときました。

最上級生が主演しないことなんて、他組はいざしらず、少なくとも月組では日常茶飯事だったりもするのですけれども(汗)。
それでもきっと、本人たちにとっては大変なことだったのでしょうね…


まさお以下の下級生の、新公(&本公演)での活躍と、
86期生の本公演での活躍を心から祈りつつ。



コメント