星組バウホール公演「Hallelujah Go!Go!」。
とっくのとぉに公演は終了してしまいましたが…

何について語るのがいいのか、悩んでいるうちに日がすぎてしまいました。



楽しかった。
輝いてた。
みんなぴったりハマリ役で、
舞台のそこかしこに若さが溢れていて、

…本当に、楽しかった。

感想、って言われても、ソレしかないんですもんっ!!



新鋭・稲葉さんの第2作目(ですよね?春の花DCでデビューして、次がこれですよね…?)。残念ながら日程が合わなくてアパルトマン・シネマは観られなかったのですが。
友人の話などから、とりあえず宛書は巧みらしい、というくらいの印象で今回の客席に座りました。


すげー、ぴったり…。


以上。

そんな感じでした(←どんな感じや!)。



レオン(柚希礼音)くんは、主役でした。
堂々たる主役。

この作品、「物語」の主筋が二つあるので、普通に演じたらレオンくんより和(涼華)くんが主役に見えても全然おかしくないんです。
だって、「デニスの物語」は一幕の後半、ブレンダを見つけたところで終了してしまうんですもの。

それに対して、和くん演じる「ブライアンの物語」は、2幕が本番。デニスは、2幕ではブライアンを助けるために動くだけで、物語の主筋は動かさない。

だけど。

普通だったら、終演後は2幕の主役の方が印象に残るはずなのに。

1幕2幕通して、主役はレオンくんだった。
力づくで、レオンが主役になっていた。


伊達や酔狂で何作もワークショップ主演をしていたワケじゃないんだなあ、と。そのセンターの似合いっぷりに感動しつつ思いました…。



ウメ(陽月華)ちゃんは、ヒロイン。

私がウメちゃんを初めて認識したのは、夢輝のあさんの「イーハトーブ・夢」。白い鬘に真っ白な小顔、身体にぴったりした衣装で目の下に星をつけた彼女は、まさしく夢のように可愛くて。

藤井さんの紡ぐ、どこかリアルでどこか嘘っぽい「夢」の世界にぴったりの存在でした。

オスカルの子供時代の男前さも大好きだったし
「ヴィンターガルテン」の少年も可愛かったなあ。
そういえば、あの頃のウメちゃんは男の子役が続いていて、それがまたどれもこれも良くて、「初の男役転向者になるんじゃないか」と期待(?)したりしたものですが。

転機は「雨に唄えば」のキャシーだったでしょうか。
スカートさばきに苦労しながら、幸せそうにタップを踏む姿をみて。
ああ、可愛いな、と。
娘役として生きていく、決心というか覚悟ができたのかな、と。
…勝手に思ったものです。

そして、「王家に捧ぐ歌」の次が「巌流」のアンナ。
大変に不可思議な役ではありましたが(さすがサイトーくん)、これはウメちゃんにとって一つのエポックだったのではないかと、これまた勝手に思っています。

「立っているだけ」で「なにか」を感じさせる存在感。
立ち姿の美しさ、
台詞の抑揚や滑舌などの技術的なモノはともかく、あの嫋かな凛々しさと持って生まれた雰囲気、それだけで「真ん中」をはれる印象の強さ。
ああ、この人はいずれトップになるのかもしれないな、と思ったのもこのときです。

そして、ブレンダ。

本公演でも良く組んでいたレオンくんですが、芝居でここまでがっぷり組んだのは「龍星」くらい?(そうでもないかな…?)
スタイルも持っている雰囲気もよくお似合いの格好いいコンビで、これが最後になってしまうのは残念ですが。

でも。

最後がこの作品で良かったよね…
稲葉さん、ありがとう!と言いたいです。

「謎の女」をやっているときの目を奪う輝きと、
「ブレンダ」として舞台に立った時の淑やかな美しさ。

ウメちゃんはさらっと演じていたけど、ブレンダは案外難役だと思うのです。
教会のコーラスで並んでいる時の、観客の視線がすーっとコーラス隊の面々をなでて、通り過ぎて…そして、ふっと戻る。“…あれ、ウメちゃん?”
その瞬間の、新鮮な驚き。
あれは、なかなかやれません。最初から目立ってしまうか、通り過ぎてそのまま気づかれずに終わるかどちらか。

スポットが当たっているわけでもなく、衣装が特に華美なわけでもないのに、なぜか「ふっ」と視線が止まるのは、空気感が違うから。
ああ、この人は本物のスターなんだ、と感じるのはこんな時です。

それにしても。
ウメちゃんに「お嬢さん」ができるとは思っていませんでした。
ごめんなさい、ウメちゃんを甘くみてたよ。
稲葉さん、勇気あるよなあ……。



和くん。

お芝居、がんばれ〜!!

「愛するには短すぎる」のデイブは、滅多にないくらい美味しい役でしたね。上手くやればレオンくんのフランクより印象に残りやすい役だったはず。
なのに。

正塚さんでも育てきれなかったか…というのがちょっと衝撃。
ううう、がんばれ。

まず、もう少し表情を研究した方が良いと思います。
なんとなく、真面目な顔をしているつもりなんだろうけど「半笑い」みたいに見える瞬間があって、それがすごくもったいない。
かっこいいのに。
声もいいのに。
歌えるのに。

ダンスも決して悪くないのに。

役づくりに照れがあるのでしょうか。なかなか芝居に入りこめないタイプ?

デニスへ向ける友情、
妹へ向ける愛情、
モニカへ向ける恋情、
ガイへ向ける複雑な気持ち…

その全てを、あるがままに受け入れて「ブライアン」になってほしかった。頭で考えて表情を作ったつもりでも、ブライアンにはなれないから。
顔も声も大好きなので、ぜひぜひ、がんばって私を見返していただきたいです…。



蒼乃夕妃ちゃん。
本当にスタイルいいですねぇ〜!思い切った衣装がどれもよくお似合い。ウメちゃんと並んで見劣りしないってのが凄い。
デニスからブライアンに乗り換える、へたすると嫌な女になってしまう役なのに、すごく魅力的に演じてらして感心しました。稲葉さんも蒼乃さんをよく見てるなあ…。

ウメちゃんが組替えして、蒼乃さんが出てくるんでしょうか。
次の本公演、楽しみです。


ゆかり(綺華れい)ちゃん。

…キレイだった…。

この人に躍らせたり歌わせたり喋らせたり、稲葉さんって本当に勇気あるよな……。


でも、どんなに妙な役でも、どんなに歌がダメダメでも、どんなに………どんなに×がたくさんあっても。

それでもいいの。私はゆかりちゃん、大好きです。
観ているだけで幸せ。
あんなにいっぱい喋ってくれて、唇の端をぐいっとあげる嫌味な笑い方いっぱいしてくれて、めちゃくちゃ楽しかったです。
どんなにキャラが大馬鹿でもいいの。ゆかりちゃんは素敵だから。(←頭わる…)



みきちぐ(美稀千種)
すいません。みきちぐファンなので語らずにはいられません。
ねぇねぇ稲葉さん、なぜみきちぐにあんな衣装を着せるの?
……似合いすぎて笑いが止まらなかったよ…。苦しくて死ぬかと思ったじゃないか!なぜなんだ〜!!

物語の主筋には絡まないのに、劇場を後にするとみきちぐのことしか覚えていない。いつだってそんな存在。
またこの人は上手いんだよね、そういうのが…。
本当に楽しんで舞台に立っているから回りも楽しいし、観客席までそのオーラが押し寄せてくるから観客も楽しくて仕方なくなってしまう。

それにしても。今回の笑いのツボは、何よりもやっぱり衣装、だったな……。



千雅てる子
フィナーレのスパニッシュも素敵でしたが。
やはり、あの年輪を感じさせる声と仕草が。最高でした。
シスター・フィオナ。
デニスとブレンダを見守る天使さま。
絶対あのシスターの衣装を脱ぐと、背中に羽が生えてるんだよ。
小さな声で、そう教えてあげたい感じでした。

長いことお疲れさまでした。
どうぞこれからも、お元気で…。



ミックの如月蓮さんはじめ、いろいろ目についた下級生もたくさんいたのに、間が開いてしまったので何を語るつもりだったのかわからなくなってしまった…反省っ。やっぱりすぐ書かないといけませんね(汗)。


とにかく楽しい公演でした!
ね。

文句を言うとしたら、ラストの「ジュニア」が意味わからん、というくらいで。
正月早々、幸せな気分にしてくださってありがとう!

一回しか観られなかったので、CS放送を楽しみに待っています♪

 

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おかげさまで、今日中に2000アクセスをいただけそうです♪
私がよくお伺いするブログ様は、どこも○万ヒットだ○十万ヒットだと仰せなのに恥ずかしいかぎりですが(^ ^)。
1000アクセスに一ヶ月、次の1000が2週間弱、そのうち1万アクセスとかになったりする日がくるのでしょうか…。
そもそも、こんな呟きを読んでくださっている方がおられること自体、信じられない気もしつつ、これからも色々呟いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたしまーす!
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