というワケで、月組「ファンシー・ダンス」。
<プロローグ>高橋城&羽山紀代美
いきなりトップのソロダンスから。今日もかっこいいねぇ、うちのトップは♪とるんるんしてしまいます。
下手から、きりやん、祐飛さん、あひちゃん、園加が登場。
…そもそも、園加って花組時代はココに入るひとじゃなかったですよねっ?花組ならここの4人はユミコ、真飛、蘭トム、さお太(え?)…でしょう?今はユミコ・蘭トムが抜けて、壮&みわっち。たぶんまっつは入りません。なのに…
いやホントに、4人の中に園加を発見した時はビビりましたよ私は。
ここの男役群舞の振り付けはかなり好きです。揃わないけど(涙)。
揃えないのが月組クオリティ。
…ホントは揃えてほしいんだよ………ダンスが苦手ゆえについていけない人はともかく、上手いのに周りに合わせる気が無い人(しかも上級生)が多すぎる(涙。でもそんなバラバラな月組ダンサーズが大好き)。
女役さんたちの衣装は、どこで使った衣装なのでしょうか。色も形もすごくキレイ。スカートの翻り方も、さりげなく深いスリットも、いちいち色っぽくていいです。ニコニコ。
スカートの裏地?2枚重ね?の色が、スカートが翻るたびに華やかに舞いあがります。一人だけ濃色のあいあいは、きりやんとお揃いの色。本来は祐飛さんとペアになる色の衣装もあるはずなのに、いなくて寂しいです。東宝では誰か着てくれないかなあ…。
<アイ・ワナ・ダンス>鞍富真一&名倉加代子
いきなりライトが当たると。
園加が登場。
だからその登場、ありえないってば!
……いったい園加に何があったんだ…。
祐飛さんと下級生たち登場。みりお(明日海りお)、みっしょん(美翔かずき)、宇月颯、彩星りおん。
お気に入りのみっしょんだけでなく、ひそかにチェックしていた彩星くんまで一緒に出てくれて嬉しい!けど。…私の目は2個しかないっつーのに、どこ観ればいいんだ一体。
ここのストーリー。プログラムを読んだ時は祐飛さんに対するイジメかと思いましたが(苦笑)、実際は意外と良かったです。
キレイどころの4人は、祐飛さんよりずっと(←ヲイっ)巧いダンスを披露。
受けて立つ祐飛さんは、その独特の「個性」と、決めポーズの美しさ、ラインのキレイさで勝負。
見比べる園加の、ちょっと皮肉な、人を見下したような笑みが、またニヒルでいい!
そして園加は心を決める。宙に舞った紅い上着は、祐飛さんのもとへ(えーっ!? ←ヲイ)。
暗転してダンサーが登場、ショーが始まる。
心浮きたつリズム。
音楽にあわせ、時々刻々とフォーメーションが変化して、舞台の上に大きな花を創出していく。
もりえ、マギー、まさお、るう、まぐ、りこ。
…これから月組のショーを盛り上げるのは、このメンバーなんでしょうねぇ〜。つい感慨にふけってしまいます。
だってこのメンバーって、りこ(麻月れんか)ちゃん以外は全員次の「ペトルーシュカ」にも出てるんですよ!?しかも、マギーとまさおくんは早替りで人形役。チャレンジャーメンバーからも宇月くんが出るし。
さらに次の「ラスト・ダンス」にもまぐ(流輝一斗)以外、全員出てる。(チャレンジャーメンバーからはみりおが参加)
シェヘラザードはりこちゃんとまぐが抜けて宇月くんと紫門ゆりや。最後のフィナーレ群舞はもちろん全員…。
本当に「出ずっぱり」のメンバーたち。
でも。
キレイなんだよ、みんな。
若いっていいよね。
のびのびと、
身体をいっぱいに伸ばして、
縮めて、
矯めて、そして、ジャンプ!
そうしてショーが終われば。また次のショーのためのオーディションが待っている。
この、2度目のオーディションで。
今度は選ぶ側に立った祐飛さんの、暖かなほほえみが嬉しかったのです。
ああ、こういう顔ができる人になったんだな、と。
「父性」っていうのとも違うのかもしれませんが、マミさんが時々みせていた顔を思い出してしまいました。
組子を、限りない愛情と誇りをもって見守る瞳。
ああいう色が出せるようになったんだ、という感慨。
お芝居の一場面のような場面をくれた三木さんの愛情に深く深く、感謝します。
…と言いながら、一つだけ突っ込みたい…。
どうしてあの場面、最後に勝つのも園加なのぉ?
そこはもう若い4人だけにしておいて、日替わりでその日の気分で「次代のチャンプを選ぶ」でも良かったと思うのですが。
どうしても園加でなくてはならないのであれば(それも判るんです。園加のダンスは「圧倒的」ですから)、せめて鬘を変えてほしいな。
はっきりと、「さっきの白い上着の人とは別人」って判るように。でないと話が判らなくなるんで(苦笑)。
<ペトルーシュカ>吉田優子&ダレン・リー
文句なしの名場面。
なにやら怪しげな絵理さんの「人形遣い」も、
それに見入っている「子供たち」も、
人形たちのかわいらしい「人形振り」も、
センターで繰り広げられる切ない恋物語も、周りのダンサーズの濃ゆい濃ゆ〜いダンスも、
すべてが「カチリ」と音がするほどうまく噛み合って…
ええ、もう。言葉もありません。
語る必要を感じない、名場面、です。
不満は最後の「ご挨拶」だけよ…(あれはイラナイ)。
<ラスト・ダンス>高橋城&KAZUMI-BOY
「アイ・ワナ・ダンス」「ペトルーシュカ」と二場面続けて麻子さんは休憩。たっぷり休んで余裕十分、この場面では銀橋から輝きまくりです。
でも、この後はほとんど出ずっぱりなのよね。麻子さん、ずいぶん痩せたような気がするので、本当に身体に気をつけてほしいです。きりやん、祐飛さんは比較的出番をばらしてあるけど、麻子さんは最後までノンストップ。キツそうですよね、やっぱり。何よりも怪我が心配です…。
しかし麻子さんいい声だなあ。「フラット〜ぎみ〜の〜、か〜すれたハーミング〜」っていう歌が切なくてとても好きです。
本舞台で一人踊るかなみちゃんも、色っぽくていい。かなみちゃん、笑わない場面は本当にカッコいいんですよね…。麻カナには、「ほのぼの」よりああいう場面(攻めのかなみちゃん、その上手をいく麻子さん、みたいなの)が一番似合うと(勝手に)思っているので、この場面はとってもツボ。
それにKAZUMI-BOYさんの振り付け大好き!個性的で身体の使い方が独特で、祐飛さんにも出て欲しかったのに残念です!でも、あひちゃんもカッコよかったですね。身体の大きさが映えて、麻子さんの切なさが倍増。いい場面でした。
ラストの麻子さんのソロダンス、3連休の間にみるみる良くなってきていて、東宝がとても楽しみ。ずっと、麻子さんは、ソロで踊っている時より群舞センターやデュエットの方がかっこいいと思っていたのですが、このソロはいい!(というか、良くなりそう!)何度でも観たいです。
…というわけで。
とても好きな場面でした。でも、なにがどうオルフェなのかは謎のまま終わってしまったカモ…。
<ダンス・ウィズ・ミー>高橋城&ダレン・リー
幕開きはコミカルに。こういうところ、タキさんとかなみちゃんのコンビって最強ですね!
末子姐を中心とした「オールドファン」組も、それはそれはイケてます。…ってゆーか、85期はもうこっちの役なのね…。ほたるちゃんやさらちゃんは「可愛子ちゃんチーム」なのに、なぜなの…?
背景のポスターが「ヘイズ・コード」みたい、というより、ヘイズ・コードが「あの時代」の映画ポスターをもじっているんでしょうが…ちょっとだけナンダカナ。
でも、憂いを帯びたまなざしで相手役をみつめる麻子さんはステキでした。ぜひ、舞台写真として発売してほしいです!
暗転して、左右から傘が、いえ、パラソルもった可愛子ちゃんたちが登場。
ほんとーに、ほんとーに、めっちゃくちゃ可愛いです。ここの6人。
ほたるちゃん筆頭に、それはもう可愛らしさ満載。
月娘、万歳!(苦笑)
セットが飛んで、「クラブ・フルムーン」。
…月組の群舞に何を言っても無駄なことは(ファンなので)わかっているつもりですが。
でも。お願い、もう少し…ほんの少しでいいから、フォーメーションのラインをまっすぐにしよう、とか思ってくれないかなあ…。
結構複雑なフォーメーションが、揃い、乱れ、また別の形を現して…そうやってずーっと動き続ける、という、上手く揃えればすごくかっこいいはずの振付なのに、ぜんぜん生かされていないのが残念でなりません。
自分の語彙の少なさに眩暈がしてきますが…。
うーん、とにかく、月組の組子には「振付の意図を実現するべく」がんばってほしいです。…ねっ。
麻かなのデュエットダンス。
盆回しでセットがくるくる回る中を、駆け回って(?)踊る。
楽しそうで、幸せそうで、…涙が出ました。素敵なデュエットダンスでしたね。
中詰めの銀橋については最初の日記で語ったので省略。
あそこがもう少し盛り上がれば、もっと素直に「良いショーだった!」って言えるのになあ…。
<シェヘラザード>吉田優子&羽山紀代美
園加とみっぽーのビジュアルとダンスがあまりにも凄くて、私のハートはもう打ち抜かれてなにも残ってません、てな状態でした。
でも。何回目の観劇だったかな。
ふ、と、
下手端をみたら。
麗百愛ちゃんが。
なんだか、すごいポーズをしているのが目に入った…。
…反省。
次回はちゃんと、全組観るよう努力します!
(園加があんまりカッコいいからいけないんだよ…)
麻子さんの王様。
…やさしいよね。残酷だけど。
でもね、仕方ないの。彼は寂しいから。
だから、彼女たちが去ってしまう恐怖に耐えられなくて、殺してしまうの。
去られることには我慢ができないから。耐えられないから。
でも、自ら縊るなら。
自分で捨てることなら、できる。
ならば、手に入れたらすぐに、
去られる前に、殺してしまおう、と。
そんな、身勝手な思い込みに翻弄されるレミちゃんが、ねねちゃんが、あいあいが。
…あまりにキレイで可愛くて、もうどうしたらいいの状態なんですけど!?
いいなあ、麻子さんの王様は。あんなキレイで可愛くて尽くしてくれそうな花嫁さんが3人もいて。(←もしもし?)
麻子さんの衣を脱がせたねねちゃんが、そっとその服に頬をすりよせて「うっとり」しているのが一番のツボです。
そこを後ろから麻子さんに抱かれて「うふっ」っていう顔をして、…そのまま縊られてしまうのが哀れで…でも可愛い…。
かなみちゃん、ここは場面のイメージから言っても役の意味から言っても白い衣装の方がいいんじゃないかと思うんですが、真紅の衣装もかなりよく似合ってますね。
やっぱり肩のラインが少しすっきりしたんじゃないかしら。背中は相変わらず丸いけど、背中だけなら…「まろやかな女らしい背中」って言ってあげられるから(汗)。いいの別に。だってやっぱり、自組のトップさんには他組のトップさんの誰よりも「キレイ」で「カッコよく」あってほしいものですから。
ね、麻子さん、かなみちゃん♪
かなみちゃんの最大の武器は、歌。
それが、この場面では最大限発揮されていました。
全体に歌の少ないショーですが、ここの歌はポイント高いです!
音楽に合わせて飛ぶ紗幕、変わる装置…雰囲気もとても良かったし、麻カナならでは、の息の合い方でした♪
<フィナーレ>鞍富真一&名倉智代
出番の少ない上級生女役たちが、ものすごーーーーーーーーく嬉しそうに踊ってます。
それはそれは幸せそうに。
「音と戯れる」という表現に、これほどマッチした場面って、あんまりないかも。
末子姐はじめ、全員キラキラしていて最高です。かわいいぞ、月娘(←娘?)。
続く男役群舞。
だからさあ、揃えようよもう少し。ホント少しでいいから。
せっかく振りがかっこいいんだからさ……。
ロケット。
ふじこカッコいい〜〜〜!!
そのふくらはぎのムキムキ感、最高です。しびれます。
「これでもか」と回るふじこが、すごく可愛い。
「これでもか」と足をあげるロケットふじこ。
ギラギラと輝きながら、「これでもか」と踊るフジコを見ていたら、あまりの眩しさに涙が出そうでした…。
3組デュエット。
「3組デュエット」と言えば、かの名場面「シャレード」が浮かぶ私。
…時間、短くないですか?今回。
女役が板ツキじゃないせい?(男役3人だけで踊る時間が意外と長い)。
大階段でのデュエットじゃないせい?(女役が出てくるのは本舞台に降りてから)
ものすごぉーーーーーーっく楽しみにしていただけに、ちょっと食い足りない印象の3組デュエットでした…(涙)
エトワール
音キチ(音姫すなお)&すずな(憧花ゆりの)&(白華)レミちゃん。すずなもレミちゃんも大好きだけど、ことエトワールに関しては「音キチ一人でもいいのに…」と思ってしまいました。
ごめんなさい。懺悔。
だって。エトワール、って他の歌とは違うじゃありませんか。
…エトワールは、エトワールの声を持った人にやってほしかったんです。音キチはエトワールらしい声出せるけど、すずなとレミは違うでしょ?
そういうことです。
3人とも、「役者」としても「歌手」としても大好きなんですけどね…。
総体としては十分に楽しめるし私は大好きなショーですが、「ダンスが大得意!」以外の下級生ファンの方は相当悲しいでしょうね…特に今回、お芝居もアレなので。使われていない人は本当に…出番が少ない、でしょうから……。
特に歌好き、歌手好きには少々キツいかも。歌がメインの場面はほぼ無いですものね…。
もう少し全体の構成にメリハリがあれば、言うことないのですがね。>三木さん
でも、全編通して「月組がんばってるーっ!」感が満ちあふれていて、私はやっぱり大好きなのです(^ ^)。月組、がんばれーっ!!
.
<プロローグ>高橋城&羽山紀代美
いきなりトップのソロダンスから。今日もかっこいいねぇ、うちのトップは♪とるんるんしてしまいます。
下手から、きりやん、祐飛さん、あひちゃん、園加が登場。
…そもそも、園加って花組時代はココに入るひとじゃなかったですよねっ?花組ならここの4人はユミコ、真飛、蘭トム、さお太(え?)…でしょう?今はユミコ・蘭トムが抜けて、壮&みわっち。たぶんまっつは入りません。なのに…
いやホントに、4人の中に園加を発見した時はビビりましたよ私は。
ここの男役群舞の振り付けはかなり好きです。揃わないけど(涙)。
揃えないのが月組クオリティ。
…ホントは揃えてほしいんだよ………ダンスが苦手ゆえについていけない人はともかく、上手いのに周りに合わせる気が無い人(しかも上級生)が多すぎる(涙。でもそんなバラバラな月組ダンサーズが大好き)。
女役さんたちの衣装は、どこで使った衣装なのでしょうか。色も形もすごくキレイ。スカートの翻り方も、さりげなく深いスリットも、いちいち色っぽくていいです。ニコニコ。
スカートの裏地?2枚重ね?の色が、スカートが翻るたびに華やかに舞いあがります。一人だけ濃色のあいあいは、きりやんとお揃いの色。本来は祐飛さんとペアになる色の衣装もあるはずなのに、いなくて寂しいです。東宝では誰か着てくれないかなあ…。
<アイ・ワナ・ダンス>鞍富真一&名倉加代子
いきなりライトが当たると。
園加が登場。
だからその登場、ありえないってば!
……いったい園加に何があったんだ…。
祐飛さんと下級生たち登場。みりお(明日海りお)、みっしょん(美翔かずき)、宇月颯、彩星りおん。
お気に入りのみっしょんだけでなく、ひそかにチェックしていた彩星くんまで一緒に出てくれて嬉しい!けど。…私の目は2個しかないっつーのに、どこ観ればいいんだ一体。
ここのストーリー。プログラムを読んだ時は祐飛さんに対するイジメかと思いましたが(苦笑)、実際は意外と良かったです。
キレイどころの4人は、祐飛さんよりずっと(←ヲイっ)巧いダンスを披露。
受けて立つ祐飛さんは、その独特の「個性」と、決めポーズの美しさ、ラインのキレイさで勝負。
見比べる園加の、ちょっと皮肉な、人を見下したような笑みが、またニヒルでいい!
そして園加は心を決める。宙に舞った紅い上着は、祐飛さんのもとへ(えーっ!? ←ヲイ)。
暗転してダンサーが登場、ショーが始まる。
心浮きたつリズム。
音楽にあわせ、時々刻々とフォーメーションが変化して、舞台の上に大きな花を創出していく。
もりえ、マギー、まさお、るう、まぐ、りこ。
…これから月組のショーを盛り上げるのは、このメンバーなんでしょうねぇ〜。つい感慨にふけってしまいます。
だってこのメンバーって、りこ(麻月れんか)ちゃん以外は全員次の「ペトルーシュカ」にも出てるんですよ!?しかも、マギーとまさおくんは早替りで人形役。チャレンジャーメンバーからも宇月くんが出るし。
さらに次の「ラスト・ダンス」にもまぐ(流輝一斗)以外、全員出てる。(チャレンジャーメンバーからはみりおが参加)
シェヘラザードはりこちゃんとまぐが抜けて宇月くんと紫門ゆりや。最後のフィナーレ群舞はもちろん全員…。
本当に「出ずっぱり」のメンバーたち。
でも。
キレイなんだよ、みんな。
若いっていいよね。
のびのびと、
身体をいっぱいに伸ばして、
縮めて、
矯めて、そして、ジャンプ!
そうしてショーが終われば。また次のショーのためのオーディションが待っている。
この、2度目のオーディションで。
今度は選ぶ側に立った祐飛さんの、暖かなほほえみが嬉しかったのです。
ああ、こういう顔ができる人になったんだな、と。
「父性」っていうのとも違うのかもしれませんが、マミさんが時々みせていた顔を思い出してしまいました。
組子を、限りない愛情と誇りをもって見守る瞳。
ああいう色が出せるようになったんだ、という感慨。
お芝居の一場面のような場面をくれた三木さんの愛情に深く深く、感謝します。
…と言いながら、一つだけ突っ込みたい…。
どうしてあの場面、最後に勝つのも園加なのぉ?
そこはもう若い4人だけにしておいて、日替わりでその日の気分で「次代のチャンプを選ぶ」でも良かったと思うのですが。
どうしても園加でなくてはならないのであれば(それも判るんです。園加のダンスは「圧倒的」ですから)、せめて鬘を変えてほしいな。
はっきりと、「さっきの白い上着の人とは別人」って判るように。でないと話が判らなくなるんで(苦笑)。
<ペトルーシュカ>吉田優子&ダレン・リー
文句なしの名場面。
なにやら怪しげな絵理さんの「人形遣い」も、
それに見入っている「子供たち」も、
人形たちのかわいらしい「人形振り」も、
センターで繰り広げられる切ない恋物語も、周りのダンサーズの濃ゆい濃ゆ〜いダンスも、
すべてが「カチリ」と音がするほどうまく噛み合って…
ええ、もう。言葉もありません。
語る必要を感じない、名場面、です。
不満は最後の「ご挨拶」だけよ…(あれはイラナイ)。
<ラスト・ダンス>高橋城&KAZUMI-BOY
「アイ・ワナ・ダンス」「ペトルーシュカ」と二場面続けて麻子さんは休憩。たっぷり休んで余裕十分、この場面では銀橋から輝きまくりです。
でも、この後はほとんど出ずっぱりなのよね。麻子さん、ずいぶん痩せたような気がするので、本当に身体に気をつけてほしいです。きりやん、祐飛さんは比較的出番をばらしてあるけど、麻子さんは最後までノンストップ。キツそうですよね、やっぱり。何よりも怪我が心配です…。
しかし麻子さんいい声だなあ。「フラット〜ぎみ〜の〜、か〜すれたハーミング〜」っていう歌が切なくてとても好きです。
本舞台で一人踊るかなみちゃんも、色っぽくていい。かなみちゃん、笑わない場面は本当にカッコいいんですよね…。麻カナには、「ほのぼの」よりああいう場面(攻めのかなみちゃん、その上手をいく麻子さん、みたいなの)が一番似合うと(勝手に)思っているので、この場面はとってもツボ。
それにKAZUMI-BOYさんの振り付け大好き!個性的で身体の使い方が独特で、祐飛さんにも出て欲しかったのに残念です!でも、あひちゃんもカッコよかったですね。身体の大きさが映えて、麻子さんの切なさが倍増。いい場面でした。
ラストの麻子さんのソロダンス、3連休の間にみるみる良くなってきていて、東宝がとても楽しみ。ずっと、麻子さんは、ソロで踊っている時より群舞センターやデュエットの方がかっこいいと思っていたのですが、このソロはいい!(というか、良くなりそう!)何度でも観たいです。
…というわけで。
とても好きな場面でした。でも、なにがどうオルフェなのかは謎のまま終わってしまったカモ…。
<ダンス・ウィズ・ミー>高橋城&ダレン・リー
幕開きはコミカルに。こういうところ、タキさんとかなみちゃんのコンビって最強ですね!
末子姐を中心とした「オールドファン」組も、それはそれはイケてます。…ってゆーか、85期はもうこっちの役なのね…。ほたるちゃんやさらちゃんは「可愛子ちゃんチーム」なのに、なぜなの…?
背景のポスターが「ヘイズ・コード」みたい、というより、ヘイズ・コードが「あの時代」の映画ポスターをもじっているんでしょうが…ちょっとだけナンダカナ。
でも、憂いを帯びたまなざしで相手役をみつめる麻子さんはステキでした。ぜひ、舞台写真として発売してほしいです!
暗転して、左右から傘が、いえ、パラソルもった可愛子ちゃんたちが登場。
ほんとーに、ほんとーに、めっちゃくちゃ可愛いです。ここの6人。
ほたるちゃん筆頭に、それはもう可愛らしさ満載。
月娘、万歳!(苦笑)
セットが飛んで、「クラブ・フルムーン」。
…月組の群舞に何を言っても無駄なことは(ファンなので)わかっているつもりですが。
でも。お願い、もう少し…ほんの少しでいいから、フォーメーションのラインをまっすぐにしよう、とか思ってくれないかなあ…。
結構複雑なフォーメーションが、揃い、乱れ、また別の形を現して…そうやってずーっと動き続ける、という、上手く揃えればすごくかっこいいはずの振付なのに、ぜんぜん生かされていないのが残念でなりません。
自分の語彙の少なさに眩暈がしてきますが…。
うーん、とにかく、月組の組子には「振付の意図を実現するべく」がんばってほしいです。…ねっ。
麻かなのデュエットダンス。
盆回しでセットがくるくる回る中を、駆け回って(?)踊る。
楽しそうで、幸せそうで、…涙が出ました。素敵なデュエットダンスでしたね。
中詰めの銀橋については最初の日記で語ったので省略。
あそこがもう少し盛り上がれば、もっと素直に「良いショーだった!」って言えるのになあ…。
<シェヘラザード>吉田優子&羽山紀代美
園加とみっぽーのビジュアルとダンスがあまりにも凄くて、私のハートはもう打ち抜かれてなにも残ってません、てな状態でした。
でも。何回目の観劇だったかな。
ふ、と、
下手端をみたら。
麗百愛ちゃんが。
なんだか、すごいポーズをしているのが目に入った…。
…反省。
次回はちゃんと、全組観るよう努力します!
(園加があんまりカッコいいからいけないんだよ…)
麻子さんの王様。
…やさしいよね。残酷だけど。
でもね、仕方ないの。彼は寂しいから。
だから、彼女たちが去ってしまう恐怖に耐えられなくて、殺してしまうの。
去られることには我慢ができないから。耐えられないから。
でも、自ら縊るなら。
自分で捨てることなら、できる。
ならば、手に入れたらすぐに、
去られる前に、殺してしまおう、と。
そんな、身勝手な思い込みに翻弄されるレミちゃんが、ねねちゃんが、あいあいが。
…あまりにキレイで可愛くて、もうどうしたらいいの状態なんですけど!?
いいなあ、麻子さんの王様は。あんなキレイで可愛くて尽くしてくれそうな花嫁さんが3人もいて。(←もしもし?)
麻子さんの衣を脱がせたねねちゃんが、そっとその服に頬をすりよせて「うっとり」しているのが一番のツボです。
そこを後ろから麻子さんに抱かれて「うふっ」っていう顔をして、…そのまま縊られてしまうのが哀れで…でも可愛い…。
かなみちゃん、ここは場面のイメージから言っても役の意味から言っても白い衣装の方がいいんじゃないかと思うんですが、真紅の衣装もかなりよく似合ってますね。
やっぱり肩のラインが少しすっきりしたんじゃないかしら。背中は相変わらず丸いけど、背中だけなら…「まろやかな女らしい背中」って言ってあげられるから(汗)。いいの別に。だってやっぱり、自組のトップさんには他組のトップさんの誰よりも「キレイ」で「カッコよく」あってほしいものですから。
ね、麻子さん、かなみちゃん♪
かなみちゃんの最大の武器は、歌。
それが、この場面では最大限発揮されていました。
全体に歌の少ないショーですが、ここの歌はポイント高いです!
音楽に合わせて飛ぶ紗幕、変わる装置…雰囲気もとても良かったし、麻カナならでは、の息の合い方でした♪
<フィナーレ>鞍富真一&名倉智代
出番の少ない上級生女役たちが、ものすごーーーーーーーーく嬉しそうに踊ってます。
それはそれは幸せそうに。
「音と戯れる」という表現に、これほどマッチした場面って、あんまりないかも。
末子姐はじめ、全員キラキラしていて最高です。かわいいぞ、月娘(←娘?)。
続く男役群舞。
だからさあ、揃えようよもう少し。ホント少しでいいから。
せっかく振りがかっこいいんだからさ……。
ロケット。
ふじこカッコいい〜〜〜!!
そのふくらはぎのムキムキ感、最高です。しびれます。
「これでもか」と回るふじこが、すごく可愛い。
「これでもか」と足をあげるロケットふじこ。
ギラギラと輝きながら、「これでもか」と踊るフジコを見ていたら、あまりの眩しさに涙が出そうでした…。
3組デュエット。
「3組デュエット」と言えば、かの名場面「シャレード」が浮かぶ私。
…時間、短くないですか?今回。
女役が板ツキじゃないせい?(男役3人だけで踊る時間が意外と長い)。
大階段でのデュエットじゃないせい?(女役が出てくるのは本舞台に降りてから)
ものすごぉーーーーーーっく楽しみにしていただけに、ちょっと食い足りない印象の3組デュエットでした…(涙)
エトワール
音キチ(音姫すなお)&すずな(憧花ゆりの)&(白華)レミちゃん。すずなもレミちゃんも大好きだけど、ことエトワールに関しては「音キチ一人でもいいのに…」と思ってしまいました。
ごめんなさい。懺悔。
だって。エトワール、って他の歌とは違うじゃありませんか。
…エトワールは、エトワールの声を持った人にやってほしかったんです。音キチはエトワールらしい声出せるけど、すずなとレミは違うでしょ?
そういうことです。
3人とも、「役者」としても「歌手」としても大好きなんですけどね…。
総体としては十分に楽しめるし私は大好きなショーですが、「ダンスが大得意!」以外の下級生ファンの方は相当悲しいでしょうね…特に今回、お芝居もアレなので。使われていない人は本当に…出番が少ない、でしょうから……。
特に歌好き、歌手好きには少々キツいかも。歌がメインの場面はほぼ無いですものね…。
もう少し全体の構成にメリハリがあれば、言うことないのですがね。>三木さん
でも、全編通して「月組がんばってるーっ!」感が満ちあふれていて、私はやっぱり大好きなのです(^ ^)。月組、がんばれーっ!!
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コメント