届かぬ思い

2006年12月27日 宝塚(花)
ナル(華城季帆)ちゃん、すー(澪乃せいら)ちゃん、
ご卒業おめでとうございま…………………

…号泣。


集合日付け退団、って、いつもショックなものですが。
今回はメガトン級でした。

すーちゃん。

初めて認識したのは、花組エンカレッジコンサート。

かわいいし、歌も素直な歌い方で柔らかないい声で、
「もしかしてこの子が新公クリスティーヌやっちゃうかも!?」なんて思ったことが懐かしい。
(ナルちゃんは、月のあいあいと同じでもう役はつかないと思ってたので)

その後、園加ちゃんのYoungBloods!をCSで観て、ちょっとびっくり(笑)。
エンカレの可愛子ちゃんが、こんなところでこんなコトをっ!?って。

で、東宝ファントムでもちゃんと見分けられたんで、「えっへん♪」って思………

…私、杏ちゃんの時と同じこと書いてるよ…。

でも、本当なんです。

どうしても、贔屓組じゃない組の下級生って
娘役も男役もバウやコンサートで「お、」って目に付いて覚えて、でも大劇場で観ても見分けがつかなかったりして(役ついてないし)わからなくて、「くすん…」って思いながら帰ったりすることが多いのに、

杏ちゃんとすーちゃんは、どっちも一発で覚えたんです。

二人とも、「表情が可愛らしい」のがツボだったな…

顔が可愛い子は、宝塚にはたくさんいる、というか、「ほぼ全員とりあえず可愛い」んだけど。

「表情」が可愛い、「仕草」が可愛い、

そういう子はそんなには多くないんですよね。

……本当に残念だ……。


ナルちゃん。

スタイルよくてダンスがきれいで、割とずっとお気に入りでしたが。

「お」と思ったのは、「マラケシュ」の樹里レオンの相手役。

気が強くて、でも一生懸命で、
レオンのことが大好きで…

めちゃくちゃ魅力的だった。
レオンとの銀橋ダンスとか、ついつい目が離せなくて。

博多座のイヴェットは「ちょっと背伸びしてるな」って感じもしたけど、でもがんばってたよね。
あのスタイルだけでとりあえずいいや、と思ったり(笑)。

お芝居は最後(Mind Traveller)まで、残念ながらいまひとつ伸びなかったけど。
あの声とあのスタイルだけでも十分武器になってた人だと思う。

ここんとこヒロイン続きな割に、ちょっと伸び悩んでいたのは事実だけど、まだ若くて伸びしろのある人だと思っていたし、お芝居っていうのはホントに「ある日突然化ける」ことがあるものだから(歌やダンスだと難しい)、
今、このタイミングで断ち切ってしまうのは、とても勿体無いと思ってしまうのです…。

まぁ、本人的には「あきらめた」わけでも何でもなくて、
普通に「新しい世界」に挑戦してみたくなった、とか、そういうことなんでしょうけど。


でも。


でもナルちゃん。


Mind Travellerの集合日には、そんなこと考えてなかったんだよね?

いつ、どんなきっかけで決意したの?
いったい何があったんだろうか…。

2006年の花組は、本公演以外はナルちゃん尽くしの一年だったんだよ。
新公ヒロイン、バウヒロイン、DCヒロイン……

そして、退団?


さびしいよ。

ありえないよ。

MindTraveller青年館公演で、私が観た二回は2回とも、終盤で涙を流して大熱演していたナルちゃん。

「大熱演」と「伝わるお芝居」の微妙な違いが、まだ分かってないんだなーと残念に思いながら。
でも、「大熱演」できるようになっただけでも凄い成長だから。
次はきっと、次こそはきっと、今度こそ「伝わるお芝居」を見つけてくれるだろう、と

思っていたんだよ。


その声も、
そのスタイルも、

欠点も何もかもひっくるめて、見守っていたよ。
見守っていきたかったよ。
大好きだったよ、ナルちゃん。

…もう届かない、贈る言葉。

でも呟かずにはいられない、祈りの言葉。

どうか。

すーちゃんも、ナルちゃんも、

どうか神様。

…二人の未来に、祝福を…

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