イエスさまのお誕生日に考えたこと。
残念ながら日付は変わってしまいましたが、ちょこっとだけ書かせてください。

クリスマスって、イエスさまお誕生日と言われている訳ですが。
私がお説教を聞いていた牧師さんは、「聖書の記述によればイエスさまが生まれた日は北半球の冬であるはずがない」と思っていらした(?)らしく、クリスマスはあまりイベントをなさらない方でした。
大人になってクリスチャンの友人と話したりすると、クリスマスは毎年すごい大きなイベントで、信者のみなさんで劇をやったり、ゲストを呼んだりして盛大にお祝いしていたという話を聞くので、どちらかといえば変わった教会だったのかもしれません。

とりあえず、いつもとちょっと違うクリスマスミサがあって、ちょっとしたケーキを食べさせてもらったくらいしか覚えてないのですが。

その教会の庭には、大きな針葉樹があって。
それは、いちおう「もみの木」ということになっていて。

今にして思えば、ちょい違うんじゃないの?という気もしますが、幼い私にとっては、それはたしかに「もみの木」だったのでした。

私はそこで、天使に会ったことがあります。


今でも、あれが現実だったのか、
それとも夢だったのか、

自殺願望さえあった、幼い(当時は)いじめられっ子だった私がみたものは。

幻だったのか。

ただの見間違いだったのか。

ときおりふと思い出しては、不可思議な気持になるのですが。

雪組公演「パッサージュ」で「天使」役のコムちゃんを観た時に。

あ、天使だ。

そう、ごくごく素直に思ったことが、
今頃になって思い出されるのです。


私がコムちゃんに出会ったのは、宙組「エリザベート」。
まだ宝塚ファンになりたてで、初演も星組版も観ていなかった私にとって、宙エリザは

「初めてのエリザ」であり、

ルドルフ、という役との出会いでもありました。

贔屓がルドルフ役を演じた今になっても、
贔屓のルドルフがどれほど心の額縁いっぱいに焼き付いていても。

やっぱり、第一印象とも言うべきコムちゃんのルドルフが、私の記憶から薄れることはありません。

コムちゃん。

もうあなたが卒業してから二回日付が変わりました。

コムちゃん。

私は、“あなたのファン”になることは結局ありませんでした。

でもね、コムちゃん。

あれ以来、貴方が出演したほとんどの作品を観ているつもりだし、
良いとき悪い時それぞれはあれども、
いつでも貴方の背中に羽根を探していたんだよ。

この世のものならぬモノ。
そんな形容詞が一番似合う貴方。

もう貴方という天使に出会えないことがとても悲しい。

でも、貴方が“人間”に戻る決意をされたのならば。

ご卒業おめでとうございます。

貴方の夢が、叶いますように。



私の灰色の天使さまへ。

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